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安芸吉川会では、吉川家800年来の家宝である国宝「 太刀銘為次(狐ヶ崎)」の写し作成に取り組むことになりました。
この事業は、吉川氏と地域の歴史を町内外の皆様により深く知っていただくとともに、作刀にかかわる伝統技術の保存・継承に寄与することを目的としています。今年度は刀身と白鞘を、再来年度に拵(鍔や柄・鞘の装飾)を作成します。刀身は北広島町在住の刀工三上貞直氏(広島県無形文化財保持者、全日本刀匠会・広島県刀職会会長歴任)に依頼、また研ぎや拵にも各分野の第一人者が携わります。太刀完成後は岩国の吉川史料館に寄贈しますが、門外不出の国宝に代わり、定期的に当館での展示・公開を予定しております。
この事業に係る資金を調達するため、北広島町が運営する「きたひろ応援ファンド」(=ふるさと寄附)を活用し、ご賛同いただける皆様の協力を仰ぐこととなりました。かつての吉川氏本拠地、北広島町に間違いなく存在したであろう「狐ヶ崎」写し作成の趣旨をご理解の上、ご協力賜りますようお願い申し上げます。
最後に今回の事業を快く御許可いただいた吉川家第32代当主吉川重幹様、公益財団法人吉川報效会には記して謝意を表します。

令和3年6月
安芸吉川会
会長 大下正則
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電話またはメールでお知らせください。 

国宝『太刀 銘 為次(狐ヶ崎)』附 黒漆革巻太刀拵

山口県岩国市 吉川史料館

 吉川家の家宝として800年余にわたり伝えられてきた太刀で、平安時代末期から鎌倉時代初期に備中(現在の倉敷市)で活動した古青江派の刀工、為次の最高傑作とされます。青江派の刀剣中、最も保存状態の良い名刀として、1951年(昭和26)、青江派の国宝5点のうちで最初に指定を受けました。
 源頼朝に重用された梶原景時は、頼朝死没の翌正治2年(1200)、他の御家人から反感を買い幕府を離反、一族は京都へ逃亡を図りますが、吉川氏二代の友兼が自領の狐ヶ崎(現在の静岡市)で子の景茂を佩用の太刀で討ち果たし、一族は滅亡します(梶原景時の変)。友兼もこの時受けた刀傷で翌日落命しますが、その恩賞として播磨国福井荘(現在の姫路市)を得、後の吉川氏繁栄の基となります。この出来事を後世に伝えるため、地名をとって太刀を「狐ヶ崎」と名付け、吉川家の守り刀としてきました。
 また、製作当時の姿を留めた黒漆革巻太刀拵は、地味ながら質実剛健な実戦用で、使用に伴う損傷の補修や戦乱の度に新たな刀装に移し替えることが多かった中にあって、刀身とともに友兼佩用時の姿で伝来したことは極めて稀で、貴重な歴史資料でもあります。

安芸吉川会のオリジナル返礼品-1




新登場!! 安芸吉川会のオリジナル返礼品-2

▲玉鋼製ペーパーナイフ

匠が作る玉鋼製ペーパーナイフ〜桐箱入り 手ぬぐい包み
G7サミット招待国首脳贈呈品一式】  

寄附金額 160,000円
 2023年5月に行われたG7広島サミットで、招待国首脳、国際機関の長、ウクライナ大統領への贈呈品とされた玉鋼製ペーパーナイフを、付属品や梱包も揃えてふるさと納税特別仕様のお礼品としてお届けします。ペーパーナイフ制作者は、安芸吉川会が取り組んでいる国宝「狐ヶ崎の太刀」写し作成事業で刀身を制作した北広島町在住の三上貞直刀匠。原材料の玉鋼は、島根県奥出雲町の日刀保たたらで砂鉄と木炭を材料に3昼夜かけて生産されたもので、三上刀匠自らむらげ代行(むらげ:たたら吹きの総責任者)として従事しています。
 このペーパナイフは折り返し鍛錬を6回行っており、約60枚の層によって強度が生まれていることになります。焼き入れや研ぎ師による研磨は行っていないため、日本刀の鏡のような輝きはありませんが、鈍色の地鉄に木目のような美しい文様が現われています。持ち手には三上刀匠自ら「安芸吉川会」「直」の銘を刻みます。また、持ち手には格式ある古代紫の眞田紐をお付けしています。
 広島県特産の「府中家具」産地に特注した桐箱にはG7贈呈品そのままに、北広島町を本拠とした戦国武将吉川氏ゆかりの枝の宮八幡神社の社家で書家の森脇照芳さんが、三上刀匠の思いを表した「和永」(わながく)を揮毫しました。
 お包みする手ぬぐい生地は、平和への願いを込めた折り鶴レーヨン。柄は、北広島町在住の木版アートユニット ポロンパによるもので、「しめ縄」をモチーフに絆や結束、繋がりを表現するとともに、瀬戸内の波を連想させるデザインです。
 染めは、神社の奉納幟や大漁旗、神楽幕などの制作で伝統的な染色技法を継承する北広島町の豊栄堂染工場が手がけました。古くから「ハレ」の日に掲げられ、サミットが開催された5月に咲くカキツバタをイメージした紫色に型染されています。
 数量限定でご用意します。受注生産となりますので、発送まで最大2カ月のお時間をいただきます。ご了承ください。
  ※ペーパーナイフ寸法:全長22㎝(刃先部分12㎝、持ち手部分10㎝)


▼お守り刀
※お守り刀は
ふるなびのみの取り扱いとなります

無鑑査刀匠
 三上貞直氏が鍛えたお守り刀〜

〜はばき、白鞘、紐付き刀袋一式

寄附金額 3,000,000円
 物の怪が徘徊する太古の昔、日本刀の鋭利さから、魔を払い良縁を切り開く持ち物として、子どもの健やかな成長や大切な人の無病息災、幸運を祈って短刀を創り贈る風習がありました。生まれたての子どもの枕元に供えられたことから枕刀とも言われるお守り刀には、古来、不思議な出来事や伝説が数多く残されています。
 お守り刀をお創りするのは、北広島町在住の三上貞直刀匠(広島県無形文化財保持者、無鑑査)。安芸吉川会が取り組んでいる吉川家800年来の守り刀、国宝「狐ヶ崎の太刀」写し作成事業では、刀身を制作してもらいました。今年度は拵(鞘・鍔等の刀装)作成に各分野の名工が挑んでいます。
 直刃(すぐは)は平穏無事を、元気のよい乱れ刃は健康を祈って、お客様のご希望を取り入れて三上刀匠が鍛えます。愛する人のため、頑張っているご自身のため、ご依頼をお受けいたします。
※受注生産となりますので、発送まで約1年のお時間をいただきます。
※【写真上】直刃:刃長24.4㎝ 反り0
 【写真下】乱れ刃:刃長23.8㎝ 反り0.1